インプラント治療 手術と工程

歯科治療
インプラント治療はどのように進むのでしょうか?ここでは、基本的な治療の流れについてご紹介します。
検査
インプラント治療ができるかどうか、どのような治療方法が適切なのかを知るために、問診、お口の検査、レントゲン撮影、血液検査、歯の模型作製のための型取り、お口の写真撮影などを受けます。
診断
治療の選択肢、治療内容・期間・費用など説明を受けます。その歯科医院でインプラント治療を受けることを決めたら、治療の準備にかかります。
【豆知識】
治療の契約は、言い間違いや聞き違いなどのトラブルを避けるために、書面上で行うことが多くみられます。
インプラント治療の前準備
お口の中に歯周病菌が多い場合、インプラントが早期に抜け落ちるリスクが高くなるため、歯垢や歯石を取り除き、治療前にできる限り減らしておくことが一般的です。また、他に治療が必要なところがあれば、適切な処置を受けておきます。
1次手術
歯科インプラントは、顎の骨に埋め入れる「インプラント」と、人工歯とも呼ばれる「上部構造」、それらを連結する「アバットメント」の3つの部品で構成されています。1次手術では、歯茎を切り開いて顎の骨を削り、インプラントを埋め入れます。このような外科手術中、歯茎に痛み止めの注射をうちますので、痛みを感じることはほとんどありません。手術時間は内容や範囲によって異なりますが、目安は30分~3時間です。外科手術後は、傷口の確認や抜糸のため、2~4回の通院が必要となります。
定着期間
その後インプラントが骨と結合するまで、3~6ヶ月待ちます。
2次手術
2次手術では、歯茎を切り開いて埋め込んだインプラントの先端を出し、そこにアバットメントを接続します。1次手術と同様に、歯茎に痛み止めの注射をうちますので、痛みを感じることはほとんどありません。手術時間は内容や範囲によって異なりますが、目安は10分~2時間です。外科手術後は傷口の確認や抜糸のため、1~2回の通院が必要となります。
【豆知識】
ここでは基本的インプラント治療の流れである「二回法」についてご紹介しております。お口の状態や治療方法によっては、1次手術と2次手術を同日に行う「一回法」を受けられることもあります。また、定着期間を設けずに、上部構造の作製・装着となることもあります。
上部構造の作製・装着
歯型を取り、上部構造の色や形を歯科医師や歯科技工士と相談しながら決めます。作製開始から装着までの期間は、2~4週間です。仕上がった上部構造を接続した後は、お口のチェックや調整を1~3回受けることが一般的です。
メインテナンス
長くインプラントを使い続けるために、定期的にお口のチェックや調整、歯のクリーニング、ブラッシング指導を受け続けることが必要です。メインテナンスを受けなければ、破損、脱落、炎症などのトラブルが起こりやすくなります。通院頻度はお口の状態によって異なりますが、少なくて年に1~2回です。
お口やお身体の状態によって、治療の流れは変わります。詳しくは、歯科医師の診断を受けて相談しましょう。