インプラントの抜歯期間

インプラントの抜歯期間 | 診療相談風景

歯科治療

虫歯や歯周病、歯の破折などによって歯を抜いた場合、その後はインプラント、入れ歯、ブリッジのどれかで失った歯を補います。
ここでは、歯を抜いてからインプラント治療を始めるまでどのくらいの期間を要するのか、また、他の治療法を選択した場合についてもご紹介します。

抜歯からインプラント治療を始めるまでの期間

インプラントを埋め入れる手術は、歯を抜いてから次の時期に行われます。
どの時期に埋め入れるかは、歯周病や歯の根の炎症の程度、その他のお口の状態、健康状態などによって決まります。


  1. 抜歯と同日
    歯を抜く対象やその周りに感染や炎症がなく、大きな骨欠損がない場合にのみ行われる。
  2. 抜歯後1~4週後
    抜いた箇所の歯茎が治ってきたころに行われる。
  3. 抜歯後12~16週後
    抜いた箇所に新たな骨が部分的に再生されたころに行われる。
  4. 6か月後
    抜いた箇所に新たな骨が再生されたころに行われる。

【豆知識】…インプラントを埋め入れるには、一定の顎の骨の高さ(深さ)や幅などのスペースが必要となります。
抜歯後すぐにインプラントが埋め入れられない場合は、周りの歯に何らかの処置を受けることもあります。何もせずに放っておくと、周りの歯が倒れてきたり、噛み合う歯が伸びたりして、噛み合わせや歯並びのバランスが崩れてしまうことがあります。
また、抜歯後に顎の骨が痩せ細ることもあり、それが懸念される場合は、抜歯時に併せて何らかの処置を受けることもあります。必要な処置は歯科医師による診査で決まります。
患者様の判断で通院時期を調整してしまうと、インプラント治療がすぐに始められないこともありますので注意しましょう。

他の治療法を選択した場合

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の隣にある歯を土台として、人工歯(ブリッジ)を被せる治療です。
土台となる歯を削ってブリッジを被せるため、周囲の歯に負担がかかってしまいますが、保険適用の場合は費用を抑えることができます。(

【抜歯からブリッジ治療を始めるまでの期間】… 2週間~1ヶ月

入れ歯

すべての歯を失った場合…歯茎との吸着力で支える入れ歯を装着して補う治療です。
部分的に歯を失った場合…周囲の歯にバネ付きの入れ歯をかけて補う治療です。

経年的にあごの骨が痩せてしまう(吸収する)ことが多いため、定期的な調整や作り変えが必要となりますが、保険適用の場合は費用を抑えることができます。(

【抜歯から入れ歯治療を始めるまでの期間】… 2週間~2ヶ月

)保険適用となる場合は、お口の状態と使用する材料が限られます。自由(保険外)診療の場合、費用は歯科医院や使用する材料によって異なりますが、保険診療の10~15倍ほどでしょう。

お口の状態によって治療開始時期が異なりますので、歯科医師の診断を受けて相談しましょう。