インプラント治療の期間と費用

インプラント治療の期間と費用 | 痛がる患者さんと歯科医師

歯科治療

国内で行われているインプラント治療の一般的な期間と費用について、治療の流れに沿って簡単にご紹介します。

検査・診断

診断のために、問診、お口の検査、レントゲン撮影、血液検査、歯形の模型作製、お口の写真撮影などを受けます。

【通院期間】…1日~2週間
【費用】…15,000~50,000円

外科手術

歯科インプラントは、顎の骨に埋め入れる「インプラント」と、人工歯とも呼ばれる「上部構造」、それらを連結する「アバットメント」の3つの部品で構成されています。
インプラントの埋め入れとアバットメントの接続は、外科手術になります。
これらの手術を一度で行う一回法と、分けて行う二回法があり、お口の状態や治療方法によってどちらか決まります。

一回法

【通院期間】…1~3ヶ月
【1本あたりの費用】…100,000~250,000円


二回法

【通院期間】…3~6ヶ月
【1本あたりの費用】…150,000~300,000円


1本あたりの費用の内訳は、インプラント代・アバットメント代・服用薬・技術料・その他設備、機器使用代などが含まれています。

【豆知識】
外科手術前は、お口の細菌を少なくするためにクリーニングを受けておくことが一般的です。外科手術後は、傷口の確認や抜糸のため、2~4回の通院が必要となります。
これらの費用についても確認しておきましょう。

【治療を受けるポイント
埋め入れるインプラントの本数は、失った歯の本数や部位によって変わりますので、診断を受けて相談しましょう。インプラントを埋め入れるスペースがない場合は、骨を増やす手術が必要となり、上記よりも治療期間や費用がかかります。

上部構造の作製

歯型を取り、上部構造の色や形を歯科医師や歯科技工士と相談しながら決めます。仕上がった上部構造を接続した後は、お口のチェックや調整を1~3回受けることが一般的です。

【通院期間】…1~2ヶ月
【1本あたりの費用】…50,000~200,000円

1本あたりの費用の主な内訳には、上部構造代・連結するネジ代、または接着するセメント代、技術料などが含まれています。

【治療を受けるポイント
基本的に「失った歯の本数」×「上部構造」となります。
すべての歯を失い、総入れ歯を固定する「オーバーデンチャー」治療が可能となった場合は、200,000~350,000円で片顎を補えることもあります。
しかし、通常のブリッジタイプと比べると、安定性に懸念がありますので、歯科医師とよく相談して決めましょう。

メインテナンス

治療後の状態を保ち続けるために、定期的にお口のチェックや調整、歯のクリーニング、ブラッシング指導を受け続けることが必要です。通院頻度はお口の状態によって異なります。

【通院頻度】…1年に1~4回
【費用】…3,000~10,000円(30分~1時間)

【治療を受けるポイント
治療にかかる費用だけではなく、メインテナンスの費用も事前に確認しておきましょう。

まとめ

総費用について

インプラント1本につき、全国の平均で30~40万円、首都圏や都市部では約35~45万円です。インプラント治療のほとんどは自由診療ですので、費用設定に大きな開きがあり、20万円のところもあれば60万円のところもあります。
まずは、治療を希望する歯科医院で相談し、納得できたところで治療を始めましょう。


総治療期間について

顎の骨の状態によって大きく変わりますが、目安は4~9ヶ月です。
しかし、同じヒトの治療であっても、上顎は骨密度が低い傾向にあるため、下顎よりも治療期間が長くなることが一般的です。
詳しくは、歯科医師の診断を受けてご相談ください。