インプラント術後の痛みやトラブル対処法

インプラント術後の痛みやトラブル対処法 | 痛がる患者さん

歯科治療

インプラント手術は、歯茎を切って、顎の骨を削りますので、手術後に何らかのトラブルが起こることもあります。ここでは、通常の傷の治り方や、起こりうるトラブルとその対処法についてご紹介します。

通常の傷の治り方

痛みや腫れが起こることもありますが、処方されたお薬をきちんと服用し、歯科医院より受けた注意点を守った生活を送っていれば、5~10日で緩和していくことがほとんどです。

起こりうるトラブルとその対処法

骨を増やす処置や、手術範囲が広い処置を受けていれば、次のようなトラブルが起こることもあります。

痛み止めが効かない

インプラントに何かトラブルが起こっていること、処方された薬が合っていないことが考えられますので、歯科医院に連絡しましょう。薬による場合、種類を変えることで緩和することもあります。

腫れが大きい

術後の過程で一時的に起こり、時間の経過とともに治まっていくこともありますが、そうでないこともあります。まずは、歯科医師に連絡し症状を伝えましょう。水で濡らしたタオルを、腫れている部分にあてると和らぐこともあります。注意点としては、氷や保冷剤などで冷やしすぎると血流が悪くなり、それによって悪影響を及ぼすこともありますので、冷やしすぎには注意しましょう。

皮下出血(アザ)がでた

その多くは時間の経過とともに消失しますが、念のため歯科医師に連絡し症状を伝えましょう。状態によっては、緩和させる治療を受けたり、新たなお薬を処方されたりすることもあります。一般的には2週間前後で治まります。

血が止まらない

清潔なガーゼやティッシュなどを自分の歯(歯冠部分)と同じ大きさに丸め、30分間噛み続けましょう。その間は、傷口を見たり、噛んでいる物を取り換えたりすることは避けましょう。それでもダラダラとした出血が続く場合は、傷口に問題があることも考えられますので、歯科医師に連絡し症状を伝えましょう。

下痢や湿疹

飲んでいる薬によるアレルギーが考えられますので、歯科医師に連絡をとり指示を受けましょう。

鼻から血や膿がでる、違和感がある

腫れによって一時的に周りの組織が圧迫されているか、組織の損傷が考えられます。早めに歯科医師に連絡をとり、報告しましょう。

痺れやよだれが止まらない

腫れによって神経が一時的に圧迫されているか、神経が傷ついた恐れがあります。早めに歯科医師に連絡をとり、報告しましょう。

インプラントの部品が脱落した

脱落したものによって、受診が必要な場合と、そうでない場合があります。歯科医師に連絡をとり、指示を受けましょう。脱落したものをティッシュなどで包んでしまうと、誤って捨てることが多いため、透明な容器や袋で保管しましょう。

インプラントの横の歯が痛む

放っておいても治まることはありませんので、早めに歯科医師に連絡をとり、適切な治療を受けましょう。

医療ミスによって引き起こすトラブルは、事前の入念な検査・診断で回避することができます。なかには、患者様自身の不注意によって起こることもありますので、歯科医院で受けた注意点は守りましょう。